臨床

研修医のみなさんへ

  1. 内分泌代謝学は、とかく難解で覚えることが多い学問である印象があり、敬遠される方が多いと思います。しかし、「あるストレスが生じたときに、身体がどのように応答してストレスを乗り越えるのか」を考えれば答えは自ずと見えてきます。内分泌・代謝内科専門医養成コースでは、「覚える医学」ではなく、「考える医学」を実践することで、内分泌・代謝内科の面白さを伝えたく思います。
  2. 全人的医療を実践する能力と優しい心を持って、基幹病院から診療所での医療に広く対応できる医師が求められています。臓器別内科学教室と密に連携し、全人的臨床力を育成します。
  3. めざましい医学の進歩に取り残されないために、リサーチマインドをもって臨床の問題に取り組む能力を育成します。
  4. 日本内科学会、日本糖尿病学会、ならびに日本内分泌学会の専門医資格を取得できます。

内分泌・代謝内科の臨床

  1. 内分泌・代謝内科では、人工膵臓を用いた臓器特異的インスリン抵抗性の評価と血糖制御により、病型診断と治療に難渋する症例を対象とした高度専門医療を実践しています。また、周術期、妊娠、ステロイド治療における栄養と血糖の管理を通じて、病院全体の医療アウトカム向上に寄与しています。
  2. 糖尿病センター:金沢大学病院では、1997年より多職種連携チームTeam DiETが稼働しています。教育入院カンファランス、他科糖尿病サポートチーム、妊娠糖尿病チーム、毎日の糖尿病教室、糖尿病腎症透析予防指導チーム、フットケアチーム、糖尿病運動療法指導チームが活動しています。院内勉強会やセミナーを通じて、糖尿病療養指導士(CDE)を育成してきました。これらの経験で蓄積したメソッドをもとに、「Team DiETの糖尿病療養メソッド」(日本医事新報社)、「糖尿病チーム医療の教科書」(メディカル・ビュー社)などの著作や、iPadアプリ「バランス生活touch!」、iPhoneアプリ「e糖尿病療養手帳」(iPublishing社)などのアプリケーション開発を通じて、国内における糖尿病チーム医療のさきがけ的役割を担ってきました。これらのチーム医療を基盤に、2017年9月、金沢大学糖尿病センターを立ちあげました。
  3. 内分泌センター:内分泌疾患は、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺を対象とするので、これを担う診療科は、内分泌内科、小児科、核医学科、脳神経外科、眼科、内分泌外科、耳鼻咽喉科(頭頸部外科)、泌尿器科、産婦人科、がんセンターと多岐に亘ります。すでに甲状腺腫瘍、下垂体疾患、甲状腺眼症においては、関連する診療科が定期的に集まり、症例検討会あるいは研究会を開催してきました。2017年9月、診療科横断的な診療を内分泌センターとして一元化しました。内分泌疾患の質向上、内科系と外科系の共同研究を促進したく思います。